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  夜に咲く花



夢の話

眠りながら少しだけ夢を見た

なんだか幸せな夢だった



ハっとして目が覚めたら 

胸がなんだか熱かった



目を開けて見ることのできない夢に 

ほんの少しだけ泣けた
# by llxxxreyxxxll | 2006-03-01 02:06 |

年月

あの人が 髪の毛の長い子が好きだと聞いて以来 

すっと髪を伸ばし続けてきた

髪を伸ばす決意をしたのは 髪の毛が肩にかからないくらいの頃

今じゃ 私の髪はもう背中の真ん中あたりまである



そんな風に 髪を伸ばしてたある日

あの人の隣に 髪の短い女性がいたのを見た

楽しそうにあの人は笑っていた

「あぁ そっか」

って やっと気がついた

当たり前のことなのに 

髪が伸びたらこっちをむいてくれる訳じゃないってわかっていたのに



それでも しばらくは髪も切れなくて

髪が背中の真ん中と腰の間くらいに伸びた頃

「長い髪より短い髪が似合いそうですね」

って ある人に言われた


その言葉に後押しされて やっと髪の毛が切れた

肩よりも少し短いくらいになった

何度も何度も店の人に「本当に切っていいんですか」と聞かれた

笑いながら「いいんです」と 迷いなく言えた自分がなんだか不思議だった



短い髪にしたら

「やっぱり その方が似合いますね」

って 笑ってくれた

気がついたら 

私も久しぶりに心の底から笑えてた


やっと 自分らしく また歩けそうな気がした
 
# by llxxxreyxxxll | 2006-02-24 01:01 | 駄文

ささいな喜び

その人の存在を当たり前と思った時には

もう その人は自分の生活の一部になっていることに気がつく



気がつけば そんな当たり前の存在が多すぎて

自分はとても幸せなのだと

そんな風に思った


明日は優しくなれるかな
# by llxxxreyxxxll | 2006-02-21 03:37 |

最後の贈り物

彼女が煙草に火をつけるたびに 僕は

「煙草やめないの?」

と言っていた。

彼女はその言葉にいつも微笑しながら

「そのうちやめる」

と、だけ言って 美味そうに僕の目の前で煙草を吸った。

僕も、それ以上は特に何も言わずに流れてゆく煙をいつもぼんやりと眺めていた。

「煙草なんて 何がいいのか全然わからない。煙たいしおいしくないし。」

と言うと、彼女は

「まぁ、お子様にはわからないんじゃないの?」

と、いつもの微笑をしながら悪びれた様子もなく答える。

少しだけカチンとしながらもいつまでも「お子様」扱いしてくれる事になんとなく安心感を覚えてしまったり。

でも、やっぱりちょっとおもしろくないから食い下がって

「大人になったらわかるってもんでもないと思うけど?」

って問い掛けたら

「そうだねぇ~。うん、正論だね。
 まぁ、君はこの味は一生わからなくていいよ そこが君のいいところだしね」 

って言って彼女はとても楽しそうにニッコリ笑った。 



その時の彼女は本当に可愛らしかった。



それからも 彼女が煙草に火をつけるたびに、同じやり取りを繰り返した。 

そして、そのやり取りを数え切れなくなって お互いにもう何も言わなくなった頃に僕たちは別々の道を歩むことを決断した。


最後に会った日に、彼女は自分の吸っている煙草の箱を忘れていった。

中身がまだ数本入っていた。

捨ててしまおうと思った

でも、なんとなく
本当になんとなくだけど

彼女との時間を振り返りながら、彼女が愛した煙草の味を最後に味わってみようかと思った。
幸い 喫煙具はあった。

口にくわえて 慣れない手付きで煙草に火をつける

今まで、彼女と何回も交わしたKISSの時の味がした。

流れていく煙をあの日のようにぼんやりと眺めながら
僕はその時はじめて煙草がおいしいと感じた。
# by llxxxreyxxxll | 2006-02-18 03:40 | 駄文



「そろそろ 仕事終わったかな」 とか

「疲れてないかな」  とか

「電話しようかな それともメールがいいかな」 とか

そんな風に君について

くだらないんだけど、自分で必死に考える時間が

なんだかすごく愛しくて幸せで

とても暖かい気持ちになれる
# by llxxxreyxxxll | 2006-02-18 02:21 |


日々思いついた駄文などを公開していきます

by llxxxreyxxxll
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